米AOL Time Warner社と米Motorola社が米国時間2月18日に,Motorola社の無線ハンドセットにビルト・イン・バージョンのAOL Instant Messenger(AIM)を搭載させることことを発表した。このAIMを搭載した無線デバイスは,フランスのカンヌで開催中の「3GSM World Congress 2002」にてデモンストレーションが行われる。
AIMサービスを無線デバイスに搭載させることにより,無線事業者はユーザーがソフトのインストールや設定なしで楽しめるモバイルのインスタント・メッセージ・ソリューションを容易に提供できる。またユーザーは,ワン・クリックで即時にIMにアクセスできる。
AOLによれば,AOLユーザーは1日に10億件以上のインスタント・メッセージを送信している。Motorola社の無線デバイスにAIMサービスを搭載させることで,テキスト・ベースのサービス増加の機会が提供されるとしている。
「メッセージングは無線装置の“キラー・アプリ”である。AIMサービスを無線デバイスに搭載することで,より簡単にユーザーが外出先でこのサービスを利用可能になる」(Motorola社)
両社は,前年12月にマーケティングと技術提供に関して数百万ドル規模の提携を結んでいる。今回の技術統合は,この提携の一環として行われたものであり,この先も両社の技術を持ち寄り,既存や将来の携帯電話機に向けた新機能の提供を図るとしている。
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