米Hitachi America社の子会社であるHitachi Computer Products社が米国時間2月18日に,企業のセキュリティ・アプリケーションを統合するソフト「Quadrasis EASI Security Unifier」を発表した。

 この製品は,企業の分散型オぺレーティング環境に実装されている複数のベンダー製のセキュリティ技術を統合して管理するもの。統合にまつわる複雑さを削減し,セキュリティ・ポリシーに一貫性をもたらせながら,合併,買収などが進行中の企業,またはeビジネスやWWWサービスを展開する企業において,コストと配備時間を短縮させる。

 一般に,ファイアウオール,オペレーティング・システム・セキュリティ,アプリケーション・セキュリティ,Webシングル・サイン・オンなどの異なるセキュリティ製品の統合管理には困難を伴う。「EASI Security Unifier」は,Enterprise Application Integration(EAI)技術が,アプリケーション,データベース,ビジネス・プロセスを単一の仮想「ビジネス・エンジン」に統合させるように,企業がセキュリティ・ポリシーと管理を中央から実行できるように支援する。

 「同製品は,コンテクスト・マネージャ,ブリッジ,ラッパー,インタセプタを収録しており,異なる技術間において迅速な配備とエンド・ツー・エンドのセキュリティを提供する」(同社)

 同製品は,複数のシステム間に信用情報を渡すサービスのセットを収録している。このサービスは,OASISのSAML言語をベースとしている。また「Microsoft IIS」と「BEA WebLogic」間でブリッジを提供するアダプタ,企業に一貫した拡張可能なセキュリティ・アーキテクチャをもたらすための「EASI Developer Tool」も提供している。

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