米IBMと米American Express傘下のMarketMileは米国時間2月18日に,IBM社のオンデマンド電子調達サービス「Leveraged Procurement Service」に関して提携関係に入ったことを明らかにした。企業ユーザーが電子調達を効率的に行い,インターネット上で発生する間接的支出を管理できるよう協力体制を敷く。

 Leveraged Procurement Serviceは,IBM社のコンサルティング/サービス事業部門IBM Global Servicesのノウハウと,パートナ企業のソフトウエアを組み合わせたサービスである。企業がサプライヤとのオンライン・トランザクションを迅速に行えるよう支援する。今回の提携により,IBM社はMarketMile社のホスティング型電子調達アプリケーション,サプライヤ・ネットワーク,カタログ管理,サービス導入管理などを取り入れ,Leveraged Procurement Serviceを拡充する。

 「MarketMile社はIBM社のLeveraged Procurement Serviceを拡張するうえで,理想的なパートナだ。MarketMile社のホスティング型調達モデルはIBM社のニーズを満たしている。MarketMile社が持つサプライヤ・ネットワークにより,Leveraged Procurement Serviceユーザーはさらに多くのサプライヤを利用できる」(IBM Global Services,Procurement Services部門副社長のWilliam Schaefer氏)

 企業ユーザーは同サービスを利用して,IBM社が管理するサプライヤの他に,MarketMile社のサプライヤ60社以上にアクセスできる。両社のサプライヤを合わせると,オフィス用品,コンピュータ・ハードウェア,MRO(保守/修繕/運用)用品など,企業が必要とする資材の95%をカバーする。またサプライヤは,MarketMile社のカタログ管理サービスを利用して,各企業との契約内容を反映した価格設定を行える。

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