「冬季オリンピック・ゲームにおけるCDMA技術の功績を見れば,この技術が引き続き人々の生活に高度なデータ・サービスをもたらすのは明らかだ」。CDMA方式の開発,導入,標準化,普及を促進するための非営利組織CDMA Development Group(CDG)常任理事のPerry LaForge氏が米国時間2月18日にコメントを発表した。

 ソルトレイク・シティで開催中の2002年冬季オリンピック・ゲームでは,CDMA無線事業者と製造業者が通信サービスを提供している。

 CDMAネットワーク事業者の4社が,今大会でサービスを提供しており,この内の2社は第3世代(3G)モバイル・ネットワークを提供している。米Verizon Wireless 社は,CDMA2000をベースとした3Gサービスを展開している。米Sprint PCS社は,同社の次世代CDMA2000ネットワークを今大会で試行しており,商用での展開は2002年中旬を予定している。

 オリンピックの公式電気通信プロバイダの米Qwest PCS社と米LeapもCDMA技術を用いた無線サービスを提供している。

 また,CDMAネットワーク事業者に加え,韓国のデバイス製造業社Samsung社も同社の新しい無線デバイス16機種をオリンピック・ゲームの期間中に紹介している。また同社は今大会の公式携帯電話機「SCH-T300」も提供している。

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