バミューダ諸島に拠点を置く通信事業者Global Crossingは新たな企業向け音声通話サービス「Direct Dial Services」を開始したと米国時間2月14日発表した。同社の光ファイバ・ネットワークを介して,「国内および240カ国への高音質な長距離通話を提供する」(Global Crossing社)。

 Direct Dial Servicesは,ベルギー,デンマーク,フランス,ドイツ,日本,イタリア,スイス,アイルランド,オランダ,英国,米国で,240カ国に向けた国際通話が利用可能。米国と英国では,州内/州外の国内通話と地域音声サービスも提供する。

 サービス料金は,通話距離ではなく通話地域(相手国)をベースにした“any distance”設定。例えばフランスに電話をかけた場合,それが日本またはベルギー,米国からでも同じ価格となる。

 Global Crossing社の光ファイバ・ネットワークは従来のTDM(時分割多重)のほか,VoIP(Voice over IP)技術を用いている。Global Crossing社のVoIPプラットフォームは企業向け通話アプリケーションに対応し,他の一般的なパケット技術とは異なりCPE(顧客宅内機器)を設置する必要がない。音声トラフィックはGlobal Crossing社が世界に所有する私設光ファイバ・ネットワーク上で管理される。そのため,「常に安全性,速度,接続性が保証される」(Global Crossing社)としている。

 Global Crossing社は期間限定でDirect Dial Servicesの新規加入者に,マスター・サービス契約を免除した“audition”プログラムを提供する。“audition”プログラムに関する詳しい情報はWebサイトに掲載している。

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