米RSA Securityは九州松下電器がRSA社の暗号化ソフトウエア「RSA BSAFE SSL-C」を導入したことを米国時間2月14日,明らかにした。九州松下電器は自社のカーナビ・システム「KX-GP1シリーズ」にRSA BSAFE SSL-Cを組み込む。

 KX-GP1シリーズは車に載せた状態で利用するほか,スクリーン部分を取り外して持ち歩くことも可能。RSA BSAFEを組み込んだKX-GP1シリーズは,携帯電話機と接続して通信を行うことができる。カスタム化したWebブラウザを介して,電子メールやインターネット・コンテンツの安全な受信が可能。例えばユーザーはKX-GP1シリーズを使って,インターネット経由でディナーの予約を確認し,ナビゲーション機能でそこへの道案内を表示できる。またKX-GP1シリーズはSDメモリ・カード用スロットを備えており,SDオーディオ・プレーヤ対応の周辺機器としても利用できる。

 「九州松下電器は製品の差異化を図り,Webブラウザを組み込んだ。同社はWebブラウザでSSLをサポートする必要性を考え,RSA BSAFEの採用を決定した」(RSA社)という。

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