米Network Associates(NA)傘下のSniffer Technologies事業部が米国時間2月13日に,中小企業のネットワーク・パフォーマンスを管理する「Sniffer Investigator」を発表した。このソリューションは,「Sniffer」シリーズの中で初めて従業員数が1000名以下の中小企業に向けて開発設計されている。

 同製品は,プラグ・アンド・プレイ式の包括的なソリューション。同社が提供する軽量のラップトップ上で動作し,ネットワーク管理者は即座に使用開始できる。ネットワーク・パフォーマンスを管理して,企業に数百万ドルの損失を与える可能性があるネットワークの問題を迅速に特定して分析を行う。

 同製品は,同社のエキスパート解析技術と280を超える通信プロトコルの解析機能を利用している。これらの機能により,さまざまな統計値をグラフィカルに表示し,インターネット,Exchangeの電子メール,Oracleデータベースのトラフィックを含むさまざまなネットワーク・パフォーマンスの表示,キャプチャ,分析,監視を行う。

 「Sniffer Investigator」の主な機能は次の通り

・ エキスパート分析機能
ネットワークの問題を突き止め,問題に対する解決策の決定と説明を知的に行う

・フィルタとトリガ機能
監視したデータを基にフィルタリングを行う。異常な活動(NimdaワームやMypartyワームなど)を発見したら,Host TableまたはMatrix Map上をワン・クリックしてフィルタを作成できる。また問題が発生するとトリガが機能して,ディスク上に情報を保存して自動的に技術者に警告を送る

・ プロトコル・デコード機能
Cisco,Microsoft,Novell,Apple,Oracleを含む主要ベンダーからの通信プロトコル・デコーダを280以上,またTCP/IPプロトコルのサブセットを備える

・ Application Response Time (ART)
クライアント・サーバー向けのポート・ベースのトランザクションのベースラインを作成する。ネットワーク管理者は「パフォーマンスのワースト10」のグラフを見て,ネットワークの混雑を回避するための事前策を講じられる

・ 同時に実行される監視と分析機能
同じユーザー・インタフェースを使って監視,分析,さらにネットワーク・トラフィックの再生を同時に実行可能

・ オプションのレポート機能
「Sniffer Reporter」と組み合わせて使用することにより,グラフィカルなレポートを作成する

 「Sniffer Investigator」ソリューションは,直接Sniffer TechnologiesからまたはNetwork Associates社のチャネル・パートナーから入手可能となっている。

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