米Apple Computer,スウェーデンのEricsson,米Sun Microsystemsが米国時間2月12日に,無線向けマルチメディア・コンテンツの配信に関して提携を結んだことを明らかにした。

 Apple社のコンテンツ作成能力,Sun社のコンテンツ配信に関するノウハウ,Ericsson社の無線インフラを持ち寄り,標準規格ベースのコンテンツ配信ソリューション「Ericsson Content Delivery Solution」を開発する。「ストリーミング・メディア市場の拡大を図り,コンテンツ・プロバイダに新たなチャネルへの道を開く」(3社)としている

 Ericsson Content Delivery Solutionには,Apple社の「QuickTime」,Sun社のコンテンツ配信ソフトウエアとシステム,Ericsson社のモバイル事業者向けインフラとサービスが含まれる。

 「Ericsson Content Delivery Solutionを利用することによって,通信事業者はユーザーにオン・デマンドのムービー・クリップや速報ニュース配信といった高性能マルチメディア・サービスを提供し,新たな収入源を得ることができる」(Ericsson社Marketing and Strategic Business Development部門上級バイス・プレジデントのTorbjorn Nilsson氏)

 3社は,新たな市場に向けた革新技術や将来のモバイル・データ・サービス実現にとって,オープンな標準規格が極めて重要だとみている。ちなみにSun社とApple社はストリーミング標準化の業界団体「ISMA」の設立メンバーである。

◎関連記事
サン,シスコ,アップルなど,ストリーミング標準化で業界団体「ISMA」設立
米ライトサーフの日本法人が,モバイル向けにWWW画像をリアルタイム変換する単機能サーバーを発表
無線/広帯域向けにMPEG-4,米サンと蘭フィリップスが技術開発や普及で提携拡大
米パケットビデオ,企業向けモバイル・マルチメディアで米HPと提携
米パケットビデオと英シンビアンがモバイル向けマルチメディアで提携
AOLとAT&Tがインターネット対応携帯電話機向けのコンテンツ提供で提携

[発表資料へ]