米Broadcomが米国時間2月12日に,ヘッドセット向けのBluetoothチップ「BCM2013」を発表した。

 Bluetooth対応のヘッドセットを装着すれば,両手を自由にしたままで,ヘッドセットと無線接続した携帯電話機を介して通話することができる。

 BCM2013は,Broadcom社のBluetooth無線技術とオンチップ・フィルタリングおよびスムージング・アルゴリズムを組み合わせることにより,「優れた音質を提供する」(Broadcom社)。

 消費電力の節減も図っており,「BCM2013のリファレンス・デザインでは,電池容量190mAhのリチウムイオン電池1個で10時間以上通話できた」(Broadcom社)という。

 BCM2013をベースにした検証キット「BCM92013EV」とリファレンス・デザイン「BCM92013RD」は,OEM向けに利用可能。BCM92013EVにはソフトウエアが付属しており,BCM2013の無線性能や機能モードを解析することができる。BCM92013RDは20x15ミリメートルのヘッドセット・モジュールで,レイアウト,図式,gerberファイルのほか,部品構成表(BOM:bill-of-materials)が含まれる。

 BCM2013は現在サンプル出荷を行っている。2002年3月に量産体制に入る予定。

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