「2001年における北米のソフトウエア市場では,売上高の59%に相当する566億ドルがパートナ企業の影響を受けた購入によるものだった」,などとする調査結果を,米IDCが米国時間2月11日に発表した。

 IDCは,影響力を持つパートナ企業を「エンド・ユーザーのソフトウエア購入に影響を及ぼす企業」と定義づけている。なおこれらのパートナ企業は,ソフトウエア製品を再販するとは限らない。

 ベンダーは,影響力を持つパートナ企業が販売戦略において中核を担っていることを認識していたが,パートナ企業を十分に利用できないでいた。しかし,提携プログラムによってパートナ企業が売上高に与える影響力が明らかになるにつれ,ベンダーはその重要性を再認識しつつある。2006年末まで,パートナ企業が売上高に与える影響は一層強まるという。

 「ソフトウエア・ベンダーは提携プログラムを通して,影響力のあるパートナ企業が果たす役割の重要性について認識し始めている。このためベンダーは,パートナ企業が特定市場で売上を伸ばした場合に報酬を与えるなど,実績ベースの提携プログラムを提案するようになっている」(IDC,Software Strategic Alliancesプログラム部門マネージャのKevin Restivo氏)

 提携プログラムを成功させるには,ベンダーが利益を得るようなかたちで影響力を発揮し,すぐにお勧めのサービスを提供できるパートナ企業を選ぶことが大切だ。

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