バミューダ諸島に拠点を置く通信事業者Global Crossingが米国時間2月6日に,デジタル・ビデオ伝送サービスを開始すると発表した。同社のATM(Asynchronous Transfer Mode)ネットワークを使い,ビデオ,音声,デジタル・メディア・コンテンツの伝送を行う。テレビ放送品質のビデオとCD品質の音声で,マルチメディア放送やライブ・イベントをネットワーク経由で伝送するという。

 Global Crossing社CEOのJohn Legere氏は,「当社のネットワークを介し,世界各地の主要200都市に高画質のビデオを伝送できる」と説明している。同社は,ライブ・イベントの配信やビデオ伝送サービスを行うための,総合的なネットワーク・サービスや必要な器材を放送局などに提供する。「当社ネットワークの持つ動的な経路切り替え機能により,放送で必要とされる信頼性を提供できる」(Global Crossing社)

 Global Crossing社によると,デジタル・ビデオ伝送サービスは以下の分野にも適しているという。

  • 医療関連企業:高品質画像の高速な伝送が可能なため
  • 教育機関:コスト効率の高い遠隔地教育やeラーニングが可能なため
  • 政府機関:信頼性の高い安全な高速ビデオ伝送が可能なため

◎関連記事
「映画産業の生きる道はデジタル化とVOD」と米フォレスターが予測
「従業員はビデオでのeラーニングを希望,企業はVODが必須に」と米ガートナー
米Williams CommunicationsとKDDIが日米間でエンド・ツー・エンドのビデオ伝送サービスを提供することで合意
ホスティング・サービスのExodusがGlobal Crossingと提携,子会社を65億2500万ドルで買収

[発表資料へ]