米Sybaseが,通信サービス・プロバイダ(CSP)向けeビジネス・アプリケーションの包括的ソリューション「Sybase Communications e-Business Solution (CeBS)」を米国時間2月5日に発表した。同製品の使用により,WWWポータルを通じたサービスの販売やサポートといった,ビジネス・プロセスを自動化できる。その結果,顧客管理を改善できるとともに,運用コストの削減が可能になるという。
同社が説明するCeBSの特長は次の通り。
- インターネットを利用したCRMと,eビジネス・アプリケーションの自動化が可能になる
- これにより,顧客管理を改善でき,SCM(サプライ・チェーン・マネジメント)の効率を向上できるとともに,経営コストを削減できる
- 顧客とパートナーのデータを分析して適切に対応することにより,ビジネス機会を拡張できる
同製品には,電子請求書発行,決済,注文管理,トラブル・チケット管理,パフォーマンス分析およびアカウント管理のアプリケーションが含まれている。CSPは,顧客とチャネル・パートナに関する情報にリアルタイムで簡単にアクセスでき,サービス注文の処理と請求書の発行を,WWWを介して実行できる。
併せて同製品は,通信事業者とチャネル・パートナに垂直型のポータルを提供する。新しい製品とサービスをリアルタイムに紹介することで,顧客サポートの電話数が減少してビジネス工程が合理化される。そのため,両者がより効率的に協調できるとしている。
また同製品は,通信業界における既存のeビジネス・ソリューションには欠如しているといわれている,統合された分析機能を提供する。顧客の振る舞いに対する分析と対応を行うことで,顧客やパートナの要求が予測できるという。
CeBSは,サンディエゴにて開催中のOSS Worldにて展示されている。
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