米HP(Hewlett-Packard)は2001年11月~2002年1月期(2002会計年度第1四半期)業績の上方修正を米国時間2月4日に発表した。同社は前期の決算発表時に,「1月期の売上高は当期と比べて若干減少する見込み。粗利率と支出は当期とほぼ同じ」との予測を発表していた。これを「売上高は前期に比べ若干上回る」(HP社)とした。「パソコンとイメージング/プリンタ・ソリューションの事業における消費者需要が上昇傾向であること」(HP社)がその要因だという。

 また粗利率も前期に比べ若干上回る。支出は前期と同じレベルを維持できるという。「コスト構造と支出削減への厳格な取り組みによってもたらされる」とHP社では説明している。これにより1月期の1株当たり利益は,現在のアナリスト予測値である16セントを大きく上回る見込みである。

 「世界の景気はまだ厳しい状態が続いている。しかし技術製品に対する消費者支出はいくらか盛り返しを見せている。この結果,我々はパソコンとイメージング/プリンタ・ソリューション事業で予想を上回る売上高を達成できる。コスト削減についても手を緩めることなく,今後も断固たる措置をとっていく」(会長兼CEOのCarly Fiorina氏)

 なおHP社は2001年11月~2002年1月期の決算を2月13日に発表する予定である。

◎関連記事
<HP社関連>
米HPの8月~10月期決算は大幅減益,PCとサーバーが不振
米HPの2001年2月~4月期の決算,前年同期比で4%減収,66%減

<業界の業績関連>
米コンパックが「2002年は増収,大幅増益」との見込みを発表
米ゲートウエイの2001年Q4決算は予測通り黒字回復
米IBMが2001年Q4と通年の決算を発表,世界の全主要市場で減収
米マイクロソフトの10~12月期決算,売上は前年同期から18%増で過去最高
米デルが01年11月~02年1月期決算を上方修正,消費者事業が好調で総売上高約80億ドルの見込み
米サンの2001年10月~12月期決算,依然赤字だが「回復の兆し」
米IBMが2001年Q4と通年の決算を発表,世界の全主要市場で減収
米アップルの10月~12月期決算,37%増収で3800万ドルの黒字

[発表資料へ]