米Symantecは,Windows 2000/NTとSolarisプラットフォーム向け「Symantec Enterprise Firewall 7.0」と「Symantec Enterprise VPN 7.0」を米国時間2月4日に発表した。最新版では,高速化に加え集中管理を簡略にしている。「Enterprise Firewall 7.0」は,ファイアウォールに高可用性/負荷バランシング・ソリューションを統合するオプションにより,システム・アップタイムの向上とスケーラブルなスループットを可能にするという。

 「Symantec Enterprise Firewall」は,企業のネットワークをCode RedやNimdaなどのさまざまな脅威から守るために,完全な検査エンジンと自動化されたシステム強化機能を提供する。またもっとも安全で高速な最新の暗号化アルゴリズム,AES(Advanced Encryption Standard)をサポートしている。同製品は,1.5Gビット/秒を越えるデータ転送速度を提供し,T1回線からギガビット・イーサネットなどの高速ネットワークに対応している。

 IPSec標準規格に対応した「Symantec Enterprise VPN」は単独で,または「Symantec Enterprise Firewall」と組み合わせて使用できる。クライアント側のファイアウォールの保護に加えて,安全なVPNサーバー側でProxySecuredスキャニングをすべてのIPSec接続に対して実行する。このため,企業はファイアウォールを越えてネットワークを安全に拡張可能となる。

 また最新版では,集中管理機能が改良され,容易に複数のファイアウォールを管理できるようになった。「Raptor Management Console」は,PC上でファイルのフォルダを表示するように,管理下にあるファイアウォールのリストを表示する。簡略化されたウィザードと新しいGUIによりもっとも一般的な設定が容易に実行可能。「1-Step Configuration」,「1-Step Connect」,リモート管理機能,自動システム強化機能を提供。

 「Symantec Enterprise Firewall」は,インターネットおよびネットワーク間を安全に接続するための環境を実現して,企業資産と業務処理を守る。独自のハイブリッド・アーキテクチャは安全性と速度を両立させ,企業ネットワーク上の正当なトラヒックの流れを遅滞させることなく,不正侵入から企業ネットワークを防御する透過的なファイアウォールを提供する。オプションで,業界標準の「Symantec Enterprise VPN」とのシームレスな統合をサポートしたことにより,企業の外辺部を拡張して遠隔オフィスや在宅勤務者との接続を安全かつ低コストで実現する。

 両製品は,同社の付加価値再販業者,ディストリビュータ,システム・インテグレータのネットワークを通じて配布される。

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