米E*TRADE Groupのインターネット銀行E*TRADE Bankの子会社E*TRADE Accessが,米Boston Communications Group(bcgi)とプリペイド携帯電話の追加支払いに関して複数年の提携を結んだ。E*TRADE Group社が米国時間2月1日に明らかにしたもの。

 bcgiはプリペイド携帯電話やモバイル・コマース向けのリアルタイム・トランザクション処理サービスを手がける企業。一方,E*TRADE Access社は米国全土に1万1000カ所以上のATMを抱えている。E*TRADE社はbcgiの携帯電話向け包括的サービス提供プログラム「Distribution Technology Partnership Program」に参加する。

 E*TRADE社とbcgiは協力体制を敷き,プリペイド携帯電話の追加支払いのためのソリューションを開発する。金融サービスと無線ネットワークを組み合わせる。E*TRADE社はATMを通じてさまざまな製品やサービスを提供し,「消費者の利便性を最大限に高める」(E*TRADE社)としている。

 E*TRADE社は自社の金融サービスに,携帯電話追加支払い機能とチャネル管理機能を取り入れる。Mosaic Software社の電子送金システム「Postilion」とbcgiのプラットフォーム「XML Portal」を利用する。消費者はATMデビット・カードを使ってプリペイド携帯電話機の支払いを行える。支払いは即座に有効となり,すぐに無線通話を利用できる。ユーザーの無線料金明細や関連情報を記載した領収書はATMから出力される。

 両社は2002年前半にテスト・サービスを行う。12カ月~18カ月かけて,E*TRADE社のATMに携帯電話追加支払い機能を実装する予定である。

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