「米国のセキュリティ管理サービス市場は,2000年の約7億2000万ドルから2005年には22億ドル規模に拡大する。この期間の年平均成長率は25.4%である」,との予測分析を米IDCが米国時間2月4日に発表した。

 「ネットワークやアクセス・ポイントが複雑化する一方で,企業の資本とセキュリティに関する知識は限られており,企業の脆弱性が指数関数的に増している。このため,シームレスにネットワークに統合でき,測定可能なROI(投資回収率)をもつ拡張性に優れたソリューションへの需要が急増している」(IDC,Information Security Services部門上級アナリストのAllan Carey氏)

 セキュリティ管理サービス市場で,ネットワーク/システム・インテグレータ,サービス・プロバイダ(xSP),テクノロジ所有企業,セキュリティ・サービス企業などが激しい競争を繰り広げる見通しだ。

 セキュリティ管理サービス・プロバイダにとって最もビジネス・チャンスが大きいのは,中小企業市場となる。セキュリティに対する需要は高いが,スキルとリソースが不足しているからだ。しかし,「企業幹部のセキュリティ問題に関する認識が欠如していたり,ソリューションを構築するか購入するかはっきりしないなどの問題がある」(IDC)という。

 Carey氏は「潜在顧客にセキュリティ管理サービスの重要性を説き,ターゲットとする市場の知識を深めるのが成功のカギ」と指摘した。

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