米Tut Systemsは次世代ネットワーク向けのVDSL製品群を米国時間1月31日に発表した。同社は複数のテナントが入ったビルに広帯域通信サービスを提供する企業。新製品群によって「次世代ネットワークにおける包括的サービスの提供が可能となる」(Tut Systems社)としている。

 今回発表した製品と主な特徴は以下の通り。

・センター向けVDLSスイッチ「IntelliPOP 8200」と分散配置用の「IntelliPOP 8200」
 「IntelliPOP 8000」ファミリ製品。「IntelliPOP 8000/Element Management(EMS)」によって管理する。IntelliPOP 8200は標準インタフェースOC-12/STM-4を採用しており,最大40台のIntelliPOP 8100を収容できる。「最大9600人のユーザーに対して最大24Gbpsのデータ伝送を提供できる」(Tut Systems社)という。

・サービス・コントローラ「Signature Switch Service Controller」
 IntelliPOP 8000ファミリ製品でMPLSなどのプロトコルを介したIPルーティングおよびアグリゲーション,高速サービス,広帯域接続サービス向けバックボーン・ネットワークの統合を行えるようにする。独自のトランスポート抽象層を介して伝送スキーマに接続するため,「通信事業者はサービス・モデルを,PVC/ATMベースからMPLS/ギガビット・イーサネット・ベースのネットワークにスムーズに移行できる」(Tut Systems社)。

 IntelliPOP 8200とSignature Switch Service Controllerは2002年後半にリリースする予定。米国や欧州の主要事業者がトライアル導入を計画中である。IntelliPOP 8100はすでに出荷を開始している。

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