米Sun Microsystemsが米国時間1月31日に,同社のシステム管理ソフトウェア「Sun Management Center(MC) 3.0」の機能強化を発表した。新しいオプションのアドオン・ソフトウエア「Sun MC Service Availability Manager」は,同製品のすべての主要ネットワーク・サービスの可用性とパフォーマンスの監視,測定機能を拡張する。

 ユーザーは,「Sun MC Service Availability Manager」を使うことにより,アプリケーションのサービス・レベルと品質をテストできる。テストは,システム自体の管理と監視を行うのと同じSun MCコンソールから実行される。この強化機能によって,サービス・プロバイダや顧客は,Sunシステムのパフォーマンスを最適化できるため,サービス・レベルを増強しながらもシステム管理のコスト削減が可能となる,としている。

 「Sun MC Service Availability Manager」の主な機能は次の通り。
・ サービスの可用性が低下したときに管理者に事前に通知する機能

・HTTP WWWサーバー,ディレクトリ・サービス(LDAP,DNS,NIS),Telnetサービス,FTPサービス,メール・サービス(SMTP,IMAP4,POP3),Solarisカレンダー・サービスなどの主なネットワーク・サービスの可用性の監視と測定機能

 「Sun MC 3.0」は,単一システムからサービス・レベルが高い環境の管理を支援する。「Sun MC Service Availability Manager」以外のオプションとして3つのアドオン・パッケージがある。「Systems Reliability Manager」は,リモートのSunシステムに加えられた変更の管理と監視を中央から行う。「Sun Advanced System Monitoring」は,詳細に渡るSolarisプラットフォームの健全さの監視,オンラインのハードウエア診断,アプリケーション監視機能を提供。「Premier Management Applications」は,システム管理者の能率を上げるためにWWWコンソール,オペレーションのグループ化,その他の管理機能を収録している。

 「Sun MC 3.0」は,「Sun Fire 15K」サーバー,「Netra T4」サーバーを含むすべてのSunサーバーを管理できる唯一のソリューション。またHP OpenView,IBM Tivoli,CA Unicenter,BMC Patrolなどの代表的な異種エンタープライズ管理プラットフォームともシームレスに統合可能。

 「Sun MC Service Availability Manager」は,Solaris イメージにつき2000ドル。「Sun MC」の基本機能パッケージは,システム数の制約なく無償で提供されている。その他のオプションは,価格が異なる。詳細は,WWWサイトを参照。

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