米Adobe Systemsが米国時間1月31日に,2001年12月~2002年2月期(2002会計年度第1四半期)の業績見通しの中間修正(intra-quarter business update)を発表した。

 Adobe社は当期の売上高と一時的な費用を除いた1株当り利益が2001年12月13日に発表した予測の範囲内に収まるとみている。同社は,当期の売上高を2億6500万ドルから2億8000万ドル,一時的な費用を除いた1株当り利益を20セントから22セントと見込んでいる。

 また同日までの業績を地域別にみると,米国と欧州における12月の売上高が予測よりわずかに下回った。しかし,ホリデー・シーズンの通例の失速期を抜け,1月に製品の新版をリリースしたことで両市場の状況はすでに改善しているという。

 一方アジアでは,日本の売上高が安定した状態を継続しており,見込み通りの状況である。

 Adobe社社長兼CEOのBruce R. Chizenは,「現在当社は製品のリリース・サイクルの真っただ中にある。すでに『Adobe InDesign 2.0』などの製品を出荷しており,ほかの主要製品も計画通りリリースできる」と報告している。

 なお同社は,2002年3月14日に2002会計年度第1四半期の決算を報告する予定である。

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