英Sotheby's Holdingsと米eBayが米国時間1月31日に,オンライン・オークションに関して戦略的提携を結んだと発表した。
提携内容には主に以下の三つの項目が盛り込まれている。
・eBay社のオンライン・サイトにSotheby's社のオンライン・オークション・サイト「Sothebys.com」を開設する。2002年初夏にサービスを開始する予定で,既存のSothebys.comと同様のカテゴリ(美術品,装飾美術,アンティーク,希少本,宝石,収集品など)を提供する。サイトの構築とホスティングはeBay社が行う。
・Sotheby's社はeBay社の「Live Auctions」技術を取り入れ,ニューヨークや英国のロンドンで開催する従来のオークションに,リアルタイムのオンライン入札ができるようにする。
・Sotheby's社とeBay社は協力して,オンラインとオフラインでSothebys.comのマーケティングを行う。
既存のSothebys.comと「eBay Premier」のオンライン・オークション・サービスは新たに開設するSothebys.comに移管される。新たなSothebys.comeはeBay社とSotheby's社のWWWサイトからアクセスできる。オークション商品はSotheby's社と同社のディーラおよびオークション・ハウス・ネットワークをはじめ,特定のeBay PremierディーラとeBay社傘下のButterfields Auctioneersから出品される。Sotheby's社のDealer Associatesが商品の質や真正を厳しくチェックする。
Sothebys.comは開設以来2年間で,約1億ドルを売り上げたという。代表的な商品には,814万ドルの値が付いた「独立宣言」の初版,55万750ドルで落札したFrederic Lord Leighton作の肖像画などがある。
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