米IDCが米国時間1月30日に,「世界のセールス・コンフィギュレーション・アプリケーション市場の売り上げが2005年までに2倍以上の4億2590万ドルにまで成長する」との調査結果を発表した。

 電子商取引が一時的な流行ではないと消費者が受け止めているため,セールス・コンフィギュレーション・アプリケーションは,効果的な販売ソリューションの基盤としての地位を築き,ツール中心型からよりユーザー・フレンドリなアプリケーションへと変わってきた。

 「ベンダーは,管理を簡単にするためにデータ駆動型のモデル,役割をベースにした管理環境,宣言型言語を仕様データに統合する機能などを製品に組み込んでいる。これらの機能を通じて,技術専門ではないユーザーがデータや関係を作成また修正できるようにすることで,コストの削減が実現できる。ベンダーは,これら機能を組み込むことで変動の激しい市場で遅れをとらないでいられる」(同社のアナリストのJulie Rahal氏)

 セールス・コンフィギュレーション・アプリケーションのベンダーは,顧客が包括的な製品提供を求めていることを認識している。その要求に応えるためにCRMとERMベンダーとパートナーシップや提携を結ぶことで製品の機能を拡張し始めている。また規模が小さいベンダーは,大規模なCRMとERMスイート・ベンダーに買収されていく状況がつづくことが予想される。

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