「米国のIT企業では景気後退の影響で昇給率が減っている。しかし男女間の給与格差は縮まりつつある」。オンラインでITスキルのテストや認定を行う米Brainbenchが米国時間1月29日に,IT分野の給与に関する調査結果を発表した。

 Brainbench社の登録ユーザーにアンケートを行い,ITプロフェッショナル6000人以上から回答を得たもの。

 主な調査結果は次の通り。

・IT企業の給与は景気後退の影響を強く受けている。2001年の昇給率が3%未満だった回答者は52%。2000年には62%の回答者が3%を上回る昇給を得ていた。

・回答者の過半数は2002年に3~8%の昇給を期待している。

・男女間の給与格差は,多数の職種で狭まりつつある。とりわけ売上高が10億ドル以上の大手企業でその傾向が強い。売上高が10億ドル以上の企業の場合,年収15万ドル以上を得ている女性の割合が,男性のそれを約2倍上まわった。

・資格の有無は給与に反映する。資格保有者の方が資格を所有しない者より昇給率が高い可能性は30%。

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