米TopicalNet傘下のInternet Profiles(I/PRO)が米国時間1月28日に,オンライン広告に関して調査した結果を発表した。それによると,広告主はオンライン広告が強力な効果をあげると信じているという。また,より信頼性のあるサイト測定基準を設けるべきだとする意見が圧倒的に多い。

 調査は,オンラインおよびオフライン・メディアの広告責任者150人近くを対象にアンケートを実施したもの。

 効果が見込める宣伝媒体として,オンライン広告は印刷物,ラジオ,テレビよりもはるかに支持が多かった。パフォーマンスを測りやすいこと,反応が早いことが主な理由である。また,オンライン広告主の90%近くが,WWWサイト・ビジターの統計調査にはサード・パーティを利用することに「賛成」または「強く賛成」している。

 その他の主な調査結果は以下の通り。

・回答者の75%が,WWWサイトのメディア・キットで発表しているトラフィックの統計値は正確ではないとみている。

・オンライン広告でより効果をあげるために必要なものとして,「測定基準」(72%)と「より正確な宣伝対象の絞り込み」(63%)が挙げられた。

・オンライン広告を利用しない広告主にその理由をたずねたところ,「信頼できるパフォーマンス測定が欠如している」(36%)との回答が最も多かった。

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