米AvantGoが,ハンドヘルド機器とサーバー間の同期技術に関する米国特許を取得した。AvantGo社が米国時間1月25日に明らかにしたもの。「当社が取得した初の米国特許」(AvantGo社)
米国特許番号は6,341,316。タイトルは「System, method, and computer program product for synchronizing content between a server and a client based on state information」。2000年4月28日に申請し,2002年1月22日に成立した。24件のクレームから成る。「同特許は,AvantGo社のソフトウエアの中核技術」(同社)という。
同社のソフトウエアは,ニュース記事や株式市況,企業データといったWWWにある情報を無線対応ハンドヘルド機器にダウンロードし,オフライン状態で閲覧可能にするもの。対応OSは,米Microsoftの「Pocket PC」,米Palmの「Palm OS」,カナダResearch In Motionの「BlackBerry Wireless Handheld」である。ユーザーは,オフライン状態でもコンテンツをインタラクティブに操作できるという。
初めて米国特許を取得したことについて,AvantGo社CEOのRichard Owen氏は,「当社は,顧客と株主の利益のために知的財産を価値のある資産に育てることにした」と説明する。
なお同社は,現在申請中の特許を14件持っているという。
◎関連記事
■米Palmがエントリ・モデルの新機種「m125」を発表,価格は249ドル
■MicrosoftがPocket PC用ブラウザ「Pocket Internet Explorer」を公開
■Handspringと開発者パートナがVisor向けの無線対応モジュールを披露へ
■「無線サービス市場での成功には早期参入が不可欠」と米IDC
■「2005年には職場ユーザーとテレワーカーの90%が無線接続へ移行」,米企業の調査
■進む米国企業の無線利用,2001年末に従業員の47%が活用へ,小企業では5割突破
■米国のモバイル・ネット市場,7年間で62倍の258億9000万ドル規模に
■2007年の企業向け無線通信システム市場は現在の2倍以上に