米Sun Microsystemsが米国時間1月23日に,「Sun Storage Center」を3カ所開設すると発表した。顧客のストレージ・ソリューション開発/導入を支援するもの。ハードウエア/ソフトウエアとスタッフを集約し,ストレージとSANに向けたソリューションのテストと開発をサポートするという。

 センターは,コロラド州デンバー,シンガポール,英国に置く。「Sun Professional Services」のコンサルタントと「Sun Support Services」の専門家,そしてシステム・エンジニアが共同で,「可能な限り短時間で最適なソリューションの開発にあたる」(Sun社)。

 各センターにはSun社の「StorEdge」システムを含むさまざまなサーバー,ストレージ機器,ストレージ管理ソフトウエアを用意し,またパートナ企業の製品も備えるという。「Sun Storage Centerをテストベッドとして利用することで,顧客のデータセンターの運営やスタッフにかかる資源を最小限にできる」(同社)

 Sun Storage Centerの主な特徴は次の通り。

・顧客の業務を止めずに行う可用性確認作業
・ストレージ・システムの問題を解決し,顧客の要求に応えるスタッフ
・顧客向けのトレーニングの運営
・サードパーティ製品との相互運用性の調査と問題解決
・リモート・アクセスによるリソースの提供
・サーバー,ストレージ,SAN相互接続ハードウエア,ソフトウエア,サービスで構成される総合ソリューションの提供

 「Sun Storage Centerは複雑な環境のテストを行うだけではない。顧客の期待に沿うために,リソースを集約している」(Sun社ネットワーク・ストレージ部門担当副社長のMark Canepa氏)

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