フィンランドのNokiaはマルチサービス向けの次世代広帯域接続プラットフォーム「Nokia D500」を,カリフォルニア州サンタクララで開催中の「SUPERnet 2002」で米国時間1月22日に発表した。

 同社は,Nokia D500と最近発表したアグリゲーション・サービス・ルーター「Nokia ASR 2020」のデモンストレーションをSUPERnet 2002で行う。

 Nokia D500により,サービス・プロバイダは既存の異なるアクセス・ネットワークをオールIPネットワーク・アーキテクチャに変更できる。ビデオ・オン・デマンド,ペイ・パー・ビュー,ゲーム対戦,ビデオ会議,リアルタイムのテレビ放送,インタラクティブTV,ビデオ・ストリーミングといったマルチメディア・サービスを提供できるようになる。

 Nokia ASR 2020は,キャリア・クラスのフォールト・トレラント機能を備えるほか,フレーム・リレーやIP/MPLSを介した専用線に対応する。

 Nokia社は,NLOS(non line-of-sight)固定無線広帯域のインテリジェント・メッシュ網「Nokia RoofTop Wireless Routing」も披露する。家庭やSOHO向けで,ライセンス不要の2.4GHz帯を使う。すでに北米で利用可能。無線通信プロバイダのTESSCO Technologies社を通じてISPやキャリアに提供する。

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