米Intelが米国時間1月21日に，0.13μmルールの半導体技術で製造したモバイル向けプロセサの新製品を発表した。動作周波数866MHzの軽量小型ノート・パソコン向け「Low Voltage Intel Pentium III - M」や，動作周波数1.2GHzのノート・パソコン向け「mobile Celeron」を含む7製品である。
同社はこれより，すべてのモバイル向けプロセサに0.13μmルールの製造技術を採用する。Intel社によると，「0.13μmルールの製造技術を用いたモバイル向けプロセサは，0.18μmルールの製造技術と比べて消費電力を最大40％，チップ・サイズを30％削減することができる。処理性能は20％向上する」（Intel社）という。
今回発表したPentium III-Mファミリは，AC電源モード「Maximum Performance Mode」と電池動作モード「Battery Optimized Mode」を自動的に切り替える機能「Enhanced Intel SpeedStep」を組み込む。また，「Deeper Sleep」モードも備えており，アイドル時の電源電圧をこれまでの「Deep Sleep」モードによる最低動作電圧よりもさらに下げ，より長い電池駆動を可能にする。
なおIntel社によると，米Compaq Computer，富士通，米Hewlett-Packard，米IBM，MEI社，NEC，シャープの米国販売子会社Sharp Electronics，東芝などが今回発表したプロセサを搭載したシステムを発売する予定だという。
今回発表した7製品の概要と価格は以下の通り。
| 製品 | 動作周波数（バッテリ・モード時） | 1000個ロット時の単価 | 平均消費電力 | 電源電圧（バッテリ・モード時） | 製造技術 | 2次キャッシュ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Low Voltage Mobile Intel Pentium III-M | 866MHz（533MHz） | 316ドル | 1W未満 | 1.15V（1.05V） | 0.13μ | 512Kバイト |
| Low Voltage Mobile Intel Pentium III-M | 850MHz（500MHz） | 316ドル | 1W未満 | 1.15V（1.05V） | 0.13μ | 512Kバイト |
| Ultra Low Voltage Mobile Intel Pentium III-M | 750MHz（350MHz） | 209ドル | 0.5W未満 | 1.1V（0.95V） | 0.13μ | 512Kバイト |
| 製品 | 動作周波数 | 1000個ロット時の単価 | 電源電圧 | 製造技術 | 2次キャッシュ |
|---|---|---|---|---|---|
| Mobile Intel Celeron | 1.20GHz | 170ドル | 1.45V | 0.13μ | 256Kバイト |
| Mobile Intel Celeron | 1.13GHz | 134ドル | 1.45V | 0.13μ | 256Kバイト |
| Mobile Intel Celeron | 1.06GHz | 107ドル | 1.45V | 0.13μ | 256Kバイト |
| Ultra Low Voltage Mobile Intel Celeronr | 650MHz | 144ドル | 1.1V | 0.13μ | 256Kバイト |
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