米Adobe Systemsは米国時間1月21日,プロフェッショナル向けのレイアウト・ソフトの新版「Adobe InDesign 2.0」の出荷開始を発表した。Mac OS XとMicrosoft Windows XPに標準で対応しており,同社の製品,「Adobe Acrobat」,「Adobe Illustrator」,「Adobe Photoshop」との連帯を強化している。

 最新版では,ドロップ・シャドウなどの編集が可能な透明効果の適用,テーブルの作成,長文ドキュメントのサポート,XMLの読み込みと書き出しへの対応,印刷向けインタフェースの強化などが加えられている。またパフォーマンスを強化することにより高速化している。

 同製品により,クリエイティブな作業に関わるプロフェッショナルは,リッチなコンテンツを,印刷,WWW,電子ブック(eBooks),PDAを含む複数のチャネル向けに効率的に作成,配布が可能となる。またメタデータの埋め込み,トラッキング,メタデータの交換のためのXMLベースのフレームワークであるAdobe XMP(Extensible Metadata Platform)を利用している。そのため,InDesignファイルの中にドキュメント内容を体系化させたメタデータ・タグを埋め込むことで,異なるメディア間でより効果的にコンテンツを展開できる。

 「Adobe InDesign 2.0」は,米国とカナダの顧客向けに同社の正規代理店とWWWサイト,Adobe Storeを通じて配布される。米国における小売推定価格は,699ドル。また90日以内に米国およびカナダで旧バージョンを購入したユーザーは,99ドルでAdobe InDesign 2.0にアップグレードできる(この期間以外の購入者は,149ドル)。

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