米Sun Microsystemsが米国時間1月18日に,2001年10月~12月期の決算を発表した。売上高は31億800万ドルで,前期比9%増だが前年同期と比べると39%の減少。特別費用を除いた場合の純損失は9900万ドル(1株当たり損失は3セント)で,前期から40%回復したという。なお,前年同期は売上高が51億1500万ドル,特別費用を除いた場合の純利益が4億9400万ドルだった。

 当期の特別費用には,投資負債の3900万ドルとリストラ費用の5億1100万ドルが含まれる。特別費用を含めたGAAP(会計原則)ベースの純損失は4億3100万ドル(1株当たり損失は13セント)となる。

 2001年7月~12月の業績は,売上高が59億5900万ドルで前年同期間と比べて41%の減少。特別費用を除いた純損失は2億5700万ドル(1株当たり損失は8セント),特別費用を含めたGAAPベースの純損失は6億1100万ドル(同19セント)。

 「我が社は技術と製品の開発に引き続き重点を置く。1000ドル以下から1000万ドルのシステムにわたるUltraSPARC IIIベースの製品などに注力する」(Sun社会長兼CEOのScott McNealy氏)

 同氏は当期に行った施策について触れ,「Sun社は2001年10月に包括的Webサービス戦略『Sun Open Net Environment(Sun ONE)』を発表した。また,ハイエンド・サーバー『Sun Fire 15K』とローエンド・サーバー『Sun Fire V880』の出荷を開始した。そのほか,提携企業との関係拡大も行った」と説明した。

 また,Sun社CRO兼Corporate Resources部門上級バイス・プレジデントのMichael E. Lehman氏は「前期と比べて受注額と売上高が増加,在庫額は2億ドル以上減少した。回復の兆候が見えはじめている」と述べた。

◎関連記事
米サンの2001年7月~9月期決算,前年比43%減収で1億5800万ドルの赤字
米サンがリストラ策,従業員の9%に当たる約4000人の人員削減
【TechWeb特約】米サンが「今期も赤字,日欧の失速が直撃」,過去最大のリストラの観測も
米サンの6月期決算,8800万ドルの純損失,10億ドルの大幅な減収
米IBMが2001年Q4と通年の決算を発表,世界の全主要市場で減収
米マイクロソフトの10~12月期決算,売上は前年同期から18%増で過去最高
米コンパックの2001年利益が85%減,Q4は黒字に
米アップルの10月~12月期決算,37%増収で3800万ドルの黒字
米インテルのQ4決算,予測を上回るものの前年同期比で大幅な減収減益

[発表資料へ]