米IBMが米国時間1月17日に,2001年第4四半期と2001年通年の決算を発表した。2001年第4四半期の売上高は228億ドル。前年同期の売上高256億ドルに比べ11%の減少(為替差損を含まない場合は8%の減少)である。同期の純利益は23億ドルで,前年同期の27億ドルに比べ13%減となった。

 同期の希薄化後の1株当り利益は1ドル33セントで,前年同期の希薄化後の1株当り利益1.48ドルに比べ10%の減益である。

 同期の売上高を地域別でみた場合,米大陸が98億ドルで前年同期比9%減(為替差損を含まない前年同期比は8%減)。欧州/中東/アフリカは69億ドルで同6%減(同6%減),アジア太平洋地域は45億ドルで同10%減(同1%減)となっている。OEM収入は16億ドルで同34%減(同33%減)だった。

 2001年通年の売上高は859億ドルで,前年の売上高884億ドルに比べ3%の減少(為替差損を含まない場合は1%の増加)。純利益は77億ドルで,前年の純利益81億ドルから4.6%減少した。希薄化後の1株当り純利益4ドル35セントで,前年の希薄化後の1株当り純利益4ドル44セントに比べ2%の減益となった。

 同年の売上高を地域別でみた場合,米大陸が374億ドルで前年比3%減(為替差損を含まない前年比は2%減)。欧州/中東/アフリカは240億ドルで同1%減(同3%増),アジア太平洋地域は172億ドルで同2%減(同8%増)となっている。OEM収入は72億ドルで同7%減(同6%減)だった。

 2001年の業績についてIBM社会長兼CEOのLouis V. Gerstner, Jr.氏は,「厳しい1年であったが堅調な結果を残した。高い収益性を達成し,当社が注力しているソフトウエア,ストレージ,サーバー事業において,シェアの拡大を継続できた」と報告している。「通年でみた場合,メインフレームの売上高が1989年以来初めて増加に転じた」(同氏)

 2002年の状況については,「厳しい状況は続くが,当社は好調だろう」(同氏)との見込みを述べている。「顧客の求めるものが,単機能製品から完全統合技術へと変化してきている。これこそ,当社が得意とする分野だ」(同氏)

◎関連記事
米IBMが2001年Q3の決算を発表,6%減収で19%減益,ハードと半導体が足引っ張る
米IBMが米クロスワールド買収の手続きを完了,買収金額は1億2900万ドル
米IBMが9年連続で特許件数1位に,前年の件数を20%上回る
米コンパックの2001年利益が85%減,Q4は黒字に
米インテルのQ4決算,予測を上回るものの前年同期比で大幅な減収減益
米パームの2001年9月~11月期決算,前年同期比で44%減収
米モトローラのQ4決算は赤字の見込み,9400人を削減して2002年の黒字化を目指す
米オラクルが2001年9~11月期の決算発表,「過去10年で最も厳しい四半期」とエリソン氏

[発表資料へ]