米Microsoftが米国時間1月17日に,2001年10~12月期の決算を発表した。売上高は77億4000万ドルで過去最高を記録。前年同期の65億5000万ドルと比べて18%増加した。民間の集団訴訟に関する推定経費6億6000万ドルなど一時的な費用を含めた純利益は22億8000万ドル。希薄化後の1株当たり利益は41セントとなった。一時的な費用を含めた営業利益は28億4000万ドルだった。

 「3製品の発売開始が成功をおさめ,過去最高の売り上げに貢献した。その3製品とは『Windows XP』『Xbox』『MSN 7 』である。また,コスト抑制や効率性の追求が功を奏した。我が社の業績は喜ばしい結果となったが,まだ世界的な経済状況に懸念を抱いている。世界ではいまだに回復をみせていない大規模市場が多い」(Microsoft社CFOのJohn Connors氏)

 Microsoft社によると,Windows XPは2001年10月25日の発売開始以来,パソコン・メーカーや小売店を通じて1700万本以上が販売されたという。また,当期の北米におけるXboxの販売台数は150万台にのぼった。「Xboxはより多くの対応ゲームが開発中にあり,また日本,欧州,オーストラリアでまもなく発売を開始することから,2002年はさらに有望な年になるだろう」(Microsoft社上級副社長兼Xbox最高責任者のRobbie Bach氏)

 インターネット・サービス事業部門であるMSNは2001年10月25日にMSN 7をリリースし,当期に好調な業績をおさめた。現在のMSN加入者数は800万人以上で,内訳は「MSN Internet Access」加入者が770万人以上,その他のMSNサービス加入者が30万人以上である。

 Microsoft社は2002年1~3月期の見通しについても明らかにした。主な内容は以下の通り。

・売上高は73億ドル~74億ドルの範囲

・営業利益は28億ドル~29億ドルの範囲

・希薄化後の1株当たり利益は50セント~51セントの範囲

 また,会計年度2002年通年(2001年7月~2002年6月)の予測を次のように発表した。

・売上高は288億ドル~291億ドルの範囲

・営業利益は115億ドル~118億ドルの範囲

・希薄化後の1株当たり利益は1ドル57セント~1ドル60セントの範囲

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