英Vodafone Group PlcとスウェーデンのEricssonはマルチメディア・メッセージング・サービス(MMS)に関して提携を結んだことを現地時間1月16日に明らかにした。

 Vodafoneは2002年半ばからMMSを開始する予定である。両社はすでにグローバル・チームを結成しており,サービス開始に向けたプロジェクト進行で協力体制を敷く。

 MMSはSMS(ショート・メッセージング・サービス)の発展形といえる。ユーザーはテキスト,画像,音楽,ビデオなどさまざまな形式のメディアでメッセージを構成し,送受信できる。MMS対応モバイル機器やWAP対応機器,パソコンなどを使ってメッセージのやりとりが可能。

 Vodafoneのサービスでは,株価グラフ,誕生日カード,絵はがき,アニメーション,マルチメディア・プレゼンテーションといった付加価値コンテンツの配信も視野に入れる。

 Vodafoneはまず,ドイツ,ギリシャ,アイルランド,イタリア,オランダ,ポルトガル,スペイン,スウェーデン,英国でMMSを開始する。Ericssonは各国においてMMS対応のネットワーク・インフラを提供する。MMS対応モバイル機器は,ソニーとEricsson社の合弁企業であるSony Ericsson Mobile Communications社などのメーカーが2002年に発売する。

 「MMSの優れた機能が顧客の体験を広げる出発点となり,第3世代(3G)利用の道を開くと期待する」(Vodafone,Global Products and Services部門チーフ・エグゼクティブのThomas Geitner氏)

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[www.Vodafone.comに掲載の発表資料]
[www.ericsson.comに掲載の発表資料]