米AOL Time Warnerが米C-COR.netの統合サービス管理システム(ISMS:Integrated Service Management System)用アプリケーション・ソフトウエア「COR-Convergence」を3種類のシステムに導入する計画であることを明らかにした。C-COR.net社が米国時間1月15日に,両社の提携と併せて発表したもの。導入は2002年中に完了する予定である。

 まずフロリダ州タンパのシステムに導入し,約100万人の加入者をカバーする。残りの2カ所については,年内に段階的に導入作業を進める。

 「COR-Convergenceを組み込むことで,顧客に信頼性の高い先進の広帯域通信サービスを,競争力のある価格で提供できるようになる。ISMSは,ケーブルを使ったネットワークに適したサービス管理ソリューションだ。ケーブルを介して,高速データ通信やテレフォニ,マルチメディア・インタラクティブ・ビデオ・サービスなど,多くのサービスを提供している我が社に適している」(AOL Time Warner社Engineering and Technology Division部門上級エンジニアのHung Nguyen氏)

 COR-Convergenceは,標準規格ベースのネットワークやサービス管理技術を,顧客情報や決済用データと組み合わせ,広帯域ネットワーク全体を一元的に管理できるようにするもの。複数のベンダーによる,複数のサービスで構築された環境におけるサービスも同様に一元管理できる。また,ネットワークにトラブルが発生した場合,個々のサービスや顧客への影響を判断し,トラブルの発生源を隔離する機能も持つ。さらに,ネットワークの不規則な動作を分析するトラブル予測機能も備える。

 COR-ConvergenceはC-COR社のサービス管理ソフトウエア・ソリューション「OSS(Operations Support System)」の一部。OSSはビジネス・プロセスを自動化し,ネットワーク性能の維持やリソースの最適化,高品質の顧客サービス提供を目指すソリューションである。

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