米Sun Microsystemsが米国時間1月14日に,小売販売業者に向けて数百台規模のアプライアンス・サーバーの一括管理を行うツール「Sun Cobalt Control Station」を発表した。

 同製品は,数百台規模のアプライアンス・サーバーを合理的に管理しながら,新しいサービスに容易に備えることを可能にすることで,運用コストの削減と資源の利用を最大限に高める。同製品の導入により,ソフトウエアのトラッキングとアップデート,新しいサービスの配備,サーバー・アプライアンスのパフォーマンスの監視を一括管理できるため,さまざまな場所に店舗を持つ小売業者向けに最適となる。

 リモートの管理機能を重視して設計されており,サプライ・チェーンのデータの管理を集中化することにより,日常的なビジネス・トランザクションに必要な信頼性,拡張性,セキュリティを提供する。

 アプライアンス・サーバー「Sun Cobalt RaQ」「Sun Cobalt Qube」はLinuxをサポートしている両製品と組み合わせることにより,資源をより有効に使い,サービス製品の拡張とカスタマイズが可能となる。

 ユーザー,インテグレータ,その他のiForceパートナーは,同社から提供されるモジュールに加え,Developer Guide for the Sun Cobalt Control Stationを使って独自のコントロール・モジュールを作成して拡張することもできる。

 他のSun Cobalt製品と同様に,Control Stationには直感的なWWWベースのユーザー・インタフェース「Server Desktop」が収録されている。すべてのオペレーションは,WWWブラウザを通して実行でき,ローカルまたはリモートからのアプライアンスの管理を容易にしている。

 同製品は,全世界のSunとSun Microsystemsの販売チャネルを通じて入手可能となっている。Sun Cobaltソリューションは,グローバル・ネットワークのディストリビュータ,付加価値再販業者,インターネット・サービス・プロバイダのiForceパートナーを通じて販売されている。

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