米Identixは「新たに五つの空港がIdentix社の指紋認証技術『Live Scan』を採用した」と米国時間1月10日発表した。各空港では同技術を用いることで,従業員のチェック作業を高速化するという。これで「これまでにLive Scan技術を採用した空港の数は31になる」(Identix社)。

 新たに採用した5空港のうち,ハリスバーグ国際空港(ペンシルバニア州),ノーフォーク国際空港(バージニア州),クワッド・シティ国際空港(イリノイ州),サウスウエスト・フロリダ国際空港(フロリダ州)は,それぞれ1台の「Identix TP 2000 AFS」を発注した。Identix社は,2002年1月末までに導入する予定としている。

 またバッファロー・ナイアガラ国際空港(ニューヨーク州)では,ニューヨーク法執行機関から2台のシステムの移管を受けた。これをIndentix社が,2002年1月末までにFAA準拠にアップグレードするという。

 各空港のこの動きは,米国大統領が2001年11月19日に署名した法律「Aviation and Transportation Security Act」に従うもの。同法律は,空港の安全区域に出入りする空港/航空会社の従業員に対し,現従業員/新規雇用者を問わず犯罪歴のチェックを求めている。

 「この法律の適用を受ける空港/航空会社の従業員は,全米400以上の空港に合計75万人以上いるだろう」(Identix社)

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