米Yankee Groupが米国時間1月10日,「自宅にパソコンを所有するユーザーの7%が,接続料金などを理由に,インターネットにアクセスしていない」などとする調査結果を発表した。

 自宅でインターネット接続を行わない理由は,所得層によって異なる。年収が2万5千ドル未満の低所得者が,家庭でインターネット接続を行わない主なの理由は,「接続料金が高額だから」(72%)である。次いで「職場や学校で接続できる」(12%),「電話回線をふさぎたくない」(10%),「子供にインターネットを使って欲しくない」(6%),「使い方がよくわからない」(4%)となる。

 一方,年収が7万5000ドルを超える高所得者の第一の理由は「職場や学校で接続できる」(47%)である。このほかの理由には「接続料金が高額」(21%),「電話回線をふさぎたくない」(12%),「使い方がよくわからない」(11%),「WWWに関心がない」(11%)がある。

 Yankee社Internet Market Strategies Planning Service部門アナリストのRob Lancaster氏は,「米国には昔から,“自宅のパソコンではインターネットに接続しない”と決めているユーザーがいる」と説明する。「こういった家庭の数は2005年に80万世帯を超える」と同社は予測する。

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