米InterTrust Technologiesが米国時間1月9日に,デジタル著作権管理(DRM)プラットフォーム「Rights|System」を三洋電機にライセンス供与すると発表した。

 Rights|Systemは,「小さく柔軟性のあるマルチプラットフォーム環境」(InterTrust社)。既存のシステムとの統合が容易という。「単一バックエンド・アーキテクチャを採っており,ユーザーはあらゆる種類のコンテンツにあらゆる機器からアクセスできる」(同社)

 三洋電機は次世代の携帯用デジタル・メモリ音楽プレーヤにRights|Systemのクライアントを組み込む。Rights|Systemのクライアントはサーバーやパソコン,セットトップ・ボックス,モバイル機器上のRights|Systemコンポーネントと連携して動作する。

 「デジタル音楽とコンテンツの消費が拡大するにつれ,“持ち運びたい”という消費者の要求が高まっている」(InterTrust社ビジネス・デプロイメント担当業務執行副社長のTalal Shamoon氏)

 また,三洋電機マルチメディア・カンパニー,ニュービジネス事業部ジェネラル・マネージャのTatsuo Tanaka氏は,「InterTrust社のDRMを製品に組み込めば,インターネットでの安全な音楽配信/管理が実現可能」などと説明している。

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