米Yankee Groupが米国時間1月8日に,「2002年は新しいネットワーク技術の普及が,新しい携帯電話サービスやアプリケーションの導入を後押しする」などとする予測分析を発表した。これにより「携帯電話機の最新機種の需要が高まる」という。

 同社は今後4年間における携帯電話機の売上台数を予測している。詳細は以下の通り。

■表  世界の携帯電話機の売上台数予測(単位:100万台)

年             2001     2002     2003    2004    2005
売上台数合計   395.8    435.7    498.5   542.8   596.0

出典:Yankee社

 同社は世界市場について分析を行い,結論を導き出そうと試みた。しかし4つの主要市場(北米,欧州,中南米,アジア)においては,それぞれの経済情勢が異なった形で影響を及ぼしており,一様なものにはないという。なおアジアでは,中国における新規利用者数が急増する。アジアは売り上げの伸び率で他の市場をリードする,と予測する。

 また,世界各地で導入されている新たなネットワーク技術が携帯電話機の需要を喚起する。無線データ・サービスや個人向けアプリケーションの新たな需要も生まれる。このため,無線サービス・プロバイダや携帯電話メーカー,アプリケーション開発企業の見通しは明るいという。

 ただし同社は「携帯電話メーカーが今後4年間に市場機会をつかむためには,市場の変化に対応した製品を柔軟に供給することが重要」などと指摘している。また市場の細分化が今後進んでいくと予測している。消費者,企業,エンド・ユーザーなどの市場分野で新たなカテゴリが生まれ発展していくという。

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