米Microsoftと松下電器産業が,Microsoft社のストリーミング・メディア・プラットフォーム「Windows Media Technologies」に関して協力体制を敷いた。ラスベガスで1月8日~11日に開催される2002 International CESに先がけて,両社が米国時間1月7日に明らかにしたもの。
松下は,Panasonicブランドの一連の消費者向け製品でWindows Media Technologiesをサポートしていく。まずは松下の新型DVDプレイヤ「DVD-RV32」でWindows Media Audio(WMA)を採用する。この製品は,CES会場で行われるBill Gates氏の基調講演で発表される予定である。
「WMAをサポートするDVDプレイヤの公開デモはこれが初めて」(両社)
DVD-RV32は米国で2002年2月に販売する予定。また松下は,同社の小型SDオーディオ・プレーヤのブランド「e-wear」製品である「SV-SD80」でもWMAを採用する。このほかDVD/CDプレーヤ向けLSIでも,WMAを手始めにWindows Media Technologieへの対応を進めていくという。
Microsoft社は同日,松下以外のメーカーもWMAの採用計画があることを明らかにした。これらDVDプレーヤ・メーカーには,米Apex Digitalや中国Shinco(Jiangsu Shinco Electronics Group Company),東芝がある。
「WMAを用いることで,消費者はCDメディア1枚で22時間以上の音楽を楽しめる。DVD-R対応のDVDプレーヤならDVDメディア1枚で250枚のアルバムを収録できる」(Microsoft社)
◎関連記事
■米マイクロソフトが次期ストリーミング・プラットフォーム「Corona」を発表
■米リアルネットワークスが「RealSystem」で「MPEG-4」をネイティブ・サポート
■米モトローラのSTBで,米AOLのITVサービス「AOLTV」の一部機能を利用可能に
■米マイクロソフトと韓国サムスン,デジタル家電や家庭向けパソコンの共同開発で提携
■米マイクロソフトがモバイル対応を強化,Pocket PC向けWindows Media新版など
■「職場でストリーミングを視聴したことがあるユーザーは56%」と米ニールセン
■「12歳以上の米消費者,1/3がストリーミング・メディアを利用」と米調査
■「企業のストリーミング利用は2001年~2002年に急拡大」と米調査
■「ストリーミングこそブロードバンド時代のキラー・アプリ」と米Yankee Group