米Apple Computerが米国時間1月7日に,デスクトップ・パソコン「iMac」の新モデルを発表した。高さと角度の調整が可能な15インチ液晶モニターを採用している。プロセサには動作周波数700MHzまたは800MHzの「PowerPC G4」を搭載。新型iMac製品系列には3モデルあり,価格は1299ドルから。

 「新型iMacは,あらゆる人々にフラット画面の時代をもたらす。CRTモニターはこれで公式に“死んだ”」(Apple社CEOのSteve Jobs氏)

 15インチ液晶モニタの解像度は1024×768ドットで,「17インチCRTとほぼ同じ表示面積」(Apple社)という。「古臭いCRTモニターよりも明るく,3倍鮮明。フリッカがないのではるかに目に優しい」(Apple社)と説明する。

 新型iMacの全モデルに,ビデオ編集ソフトウエア「iMovie 2」,デジタル音楽ソフトウエア「iTunes 2」が付属する。また,Apple社のWWWサイトから無料でダウンロード可能なデジタル写真管理ソフトウエア「iPhoto」を利用可能。これにより,「デジタル・カメラからの写真の取り込み,写真の管理,WWWページ制作,焼き増しなどが簡単に行える」(Apple社)。

 新型iMacのそのほかの主な特徴は次の通り。

・DVD-R/CD-RWコンボ・ドライブ「SuperDrive」を搭載。CD/DVDの再生と作成が可能
・最大1Gバイトの主記憶
・最大60Gバイトのハード・ディスク装置
・米NVIDIAのグラフィックス・カード「GeForce2 MX」。32MバイトのDDRメモリ搭載
・インタフェースはFireWire(2ポート)とUSB(5ポート)
・内蔵の10/100BASE-T Ethernetおよび56K V.90モデム
・18Wのデジタルアンプを内蔵し,一部モデルに「Apple Pro speakers」が付属
・米Intuitのソフトウエア「Quicken Deluxe 2002」などが付属
・OSは「Mac OS X version 10.1.2」または「Classic Mac OS 9.2.2」

 新型iMacは,SuperDrive搭載の800MHz版iMacを1月後半,CD-RW/DVD-ROMコンボ・ドライブ搭載の700MHz版iMacを2月,CD-RWドライブ搭載の700MHz版iMacを3月に出荷開始する予定。Apple Store,Apple社の小売店,Apple Authorized Resellerで購入可能となる。構成と価格は次の通り。

・800MHz版iMac:SuperDrive,256MB SDRAM,60Gバイトのハード・ディスク装置,Apple Pro Speakerを装備。希望小売価格(米国)は1799ドル。

・700MHz版iMac:CD-RW/DVD-ROMコンボ・ドライブ,256MB SDRAM,40Gバイトのハード・ディスク装置,Apple Pro Speakerを装備。希望小売価格(米国)は1499ドル。

・700MHz版iMac:CD-RWドライブ,128MB SDRAM,40Gバイトのハード・ディスク装置を装備。希望小売価格(米国)は1299ドル。

◎関連記事
米アップルがCD-RW/DVD-ROMドライブ標準装備の新モデル「Titanium」を発表
米アップルが無線LAN「AirPort」の機能を拡張,AOLサービス対応など
米アップルが新「Titanium PowerBook G4」,メモリー倍増の期間限定サービスも
米アップルがMac OS XとMac OS X Serverの新版「v10.1」を発表
米アップル「Titanium PowerBook G4」を最大500ドル値下げ,下位機種は2199ドル
米アップルが「Titanium PowerBook G4」を発表,厚さ2.5cmの薄型ノート
米アップルが9月期と通年決算,3期連続で黒字だが,通年は2500万ドルの赤字

[発表資料へ]