米Borland Softwareが「Borland Web Services Kit for Java」をリリースした。同社が米国時間12月18日に明らかにしたもの。同社のWWWサイトで無償のダウンロード提供をはじめた。

 同社のJava開発環境「JBuilder」を使って,JavaとJ2EE(Java2 Platform, Enterprise Edition)プラットフォーム向けのWebサービス構築/展開するためのキットである。企業向けのもので,JBuilderのプラグインとして利用する。JBuilderのバージョンは「JBuilder 6 Enterprise」が必要となる。

 「Borland Web Services Kit for Javaの提供は,J2EEに向けたWebサービスの開発/展開ソリューションを提供する戦略に沿ったもの」とBorland社は説明する。

  Borland Web Services Kit for Javaは,SOAP(Simple Object Access Protocol),UDDI (Universal Description, Discovery, and Integration),WSDL (Web Services Description Language) を実装する。これにより「開発者がJava開発に集中できるようにする」(同社)。

 具体的には,APIセット,アーキテクチャ,Javaコミニュティで開発された各種標準技術などで構成する。WDSLからJavaコードを生成したり,JavaコードからWDSLを生成するウィザード,UDDIサーバーの閲覧が行えるUDDI Explorerなどが含まれる。TomcatやApache Axisを使ったWebサービス展開に関するサポートも提供する。

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