米Adobe Systems社は,米国時間12月17日にワークグループと企業向けの「Acrobat Distiller Server 5.0」を発表した。この新製品は,大容量のAdobe PostScriptをAdobe Portable Document Format (PDF)ファイルに変換する。

 Acrobat Distiller Server 5.0は,ドキュメント・セキュリティ・オプション,洗練されたフォントと言語サポート,簡略化した管理ツール,eXtensible Markup Language (XML)のサポート,などで,より大量なPDF文書の作成を支援する。

 また,Windows 2000,Windows XPなどの代表的なプラットフォーム,granularファイルのセキュリティ・オプション,XMLメタデータのサポートを強化している。

 同製品は,2002年1月末までに出荷予定。Windows NT 4.0(SP 5または6を施した),Windows 2000,Windows XP向けには,英語,仏語,独語,日本語バージョン,Sun Solaris 2.6,7,8とRed Hat Linux 6.xと7.1向けには英語バージョンが提供される。同製品は,同社のOEMとISVパートナー,または同社のWWWサイト(Adobe.com)からAdobe Open Optionsライセンシング・プログラムのもとに100ユーザー・バージョンと無制限ユーザー・バージョンで提供される。

 予想小売価格は,100ユーザー・バージョンで5000ドル,大量購入のライセンシングで4250ドル。無制限ユーザー・バージョンは,予想小売価格1万5000ドル,大量購入のライセンシングで1万2750ドルとなっている。またAcrobat Distiller Server 4.0を11月15日と本日の発表から90日以内に購入したユーザーは,無償でAcrobat Distiller Server 5.0にアップグレードできる資格が得られる。

◎関連記事
米アドビが2001年9月~11月期と通年の決算発表,Acorbatは好調だが減収減益
米Adobeが,動画エフェクト・ソフトの新バージョン「After Effects 5.5」を発表
アドビ,Windows XP対応のAcrobatアップデータと同Reader新版を提供開始
米アドビ,ネット経由で印刷発注を可能にするSDK「PDF Transit」を発表
アドビが著作権保護機能を持つ電子書籍ビューアの無償配布を開始

発表資料へ