米Microsoftと米Bank Oneが米国時間12月14 日に,共同プロモーションやサービスおよび製品開発で戦略的提携を結んだと発表した。期間は3年で,契約金額は3000万ドル以上。「両社の米国における顧客,とりわけ消費者や中小企業に焦点をあてる」(両社)としている。

 Bank One社は,Microsoft社のネットワーク事業MSNのマーケティング・プログラム「MSN Advantage Marketing Program」を通して,自社の金融サービス製品群の普及促進を図る。またMicrosoft社の各種技術を取り入れる。

 提携の主な内容は以下の通り。

・Bank One社はMicrosoft社の「.NET Alerts Service」を取り入れる。.NET Alerts Serviceは顧客に関連金融情報を迅速に配信するサービス。提供する情報には,口座収支情報や決済予告などが含まれる。

・Bank One社はMSN Advantage Marketing Programのデジタル広告ソリューションを利用する。「MSN Money」をはじめMSNブランドのサービスと統合し,金融製品やサービスのマーケティングを行う。

・Microsoft社のGreat Plains部門がBank One社の各種商用サービスを自社チャネルに取り入れる。中小企業の金融管理支援に向ける。

・Microsoft社の小企業向けポータル・サイト「bCentral」で,Bank One社の顧客にWWWホスティングやオンライン・スケジューリングなどの小企業向けオンライン・サービスを提供する。

・Bank One社は顧客に「MSN Internet Access」を推奨する。

 両社はその他の新規製品やサービスの開発およびプロモーションについても検討していくという。

◎関連記事
米MSが個人向け金融サービス・サイト「MSN Money」を拡充し11言語に対応,「世界のオンライン人口の76%をカバー」
米マイクロソフトが小企業向けWWWサービス「bCentral」に新メニュー追加
米MS,米インテル,米SunGardが金融サービス向け.NETソリューションで協力
「米国のオンライン金融サービス利用者の半数近くは,アカウント統合に懸念抱かない」米ジュピターの調査
「投資回収の見込みが低い個人財務情報の一括管理」と米Forresterの調査
EBPPは金融機関にとって不可欠のサービスに--IDCが調査
「銀行のWWW対応サービスには改善の余地あり,ランキングはCitibankが首位」---米社が調査

[発表資料へ]