検索技術開発会社の米WiseNutは米国時間12月13日に,同社が特許を出願している技術をライコスジャパン(本社:東京)にライセンス供与することを明らかにした。ライコスジャパンには住友商事,インターネットイニシアティブ(IIJ),米Lycosが共同出資している。

 ライコスジャパンは自社の検索サイトに,WiseNut社の検索エンジンがもつ自動分類機能と「Sneak-a-Peak」機能を取り入れる。WiseNut社がライコスジャパンに供給するデータベースには,7800万ページにおよぶ日本語ページが含まれる。これらはすべてWiseNut社の文脈依存型ランキング・システムを使って検索できる。

 ある調査によると,オンライン検索は4700万人以上にのぼる日本のオンライン・ユーザーのあいだで最も頻度の高いオンライン活用の一つだという。アジアは世界のインターネット市場の中で最も急速に成長しており,2005年にはオンラインを利用する家庭が3億5000万世帯以上に達する見込みだ。

 WiseNut社社長兼CEOのHimawan Gunadhi氏は,「我が社はアジア市場でのパートナシップや提携を積極的に望んでいる。昨年は韓国にWiseNut Korea社を設立した。我が社の検索はすでに20カ国以上に対応する」と述べた。

 WiseNut社のデータベースは,15億以上のURLと8億1500万以上のドキュメントをカバーする。同社の文脈依存型ランキング・システムは,「コンテンツのすべての言葉や各ページのリンク構造を分析し,精度の高い検索結果をユーザーに提供する」(WiseNut社)という。

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