米Nielsen//NetRatingsと米Harris Interactiveが米国時間12月13日に,米国における2001年のオンライン支出に関する調査結果を発表した。それによると,2001年11月のオンライン支出は53億ドルで,2000年11月に比べ10.1%の増加にとどまった。

 この調査結果から両社は,「2001年のホリデー・シーズンの支出は,これまでの予測より控えめな伸び率になる」とみる。なお,11月に示した10.1%増という値は,2001年4月以降最も低い値である。

 9月のオンライン支出が前年同月比53.7%と大きく増加したのに対し,10月は25.0%増となった。11月は支出額が53億ドルと9月前の水準に戻ったが,10月から11月にかけての14%という伸び率は,2000年の同時期にみられた29%成長の半分にすぎない。

 また,衣類/アパレル,家電,玩具など,予想よりも伸びが鈍化したカテゴリがいくつかあった。それに対し,健康/美容用品,ビデオ,家庭/園芸用品では,前年から50%以上も大きく伸びている。

 「11月にみられた支出増加の42%を旅行関連が占めている。10月に比べ旅行関連が大きく復活した。これはスキー・シーズンを迎えたことが影響している」(NetRatings社分析サービス部門担当副社長のSean Kaldor氏)。

■米国における各月のオンライン支出額と前年同月からの伸び率(2001年4月~2001年11月)
前年同月比 月間支出額
(億ドル)
4月 73.1% 45
5月 103.5% 54
6月 71.2% 53
7月 39.0% 49
8月 57.2% 56
9月 53.7% 47
10月 25.0% 46
11月 10.1% 53
出典: Nielsen//NetRatings社およびHarris Interactive社(2001年11月)

 なおこの調査は,3万4000人のWWWユーザーを対象にオンラインで行ったものである。

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