国際的な標準化機関である欧州電子計算機工業会(ECMA:European Computer Manufacturers' Association)は,米MicrosoftのC#(Cシャープ)とCommon Language Infrastructure(CLI)の仕様を承認した。Microsoft社が米国時間12月13日に明らかにしたもの。「この承認は,XML Webサービス関連の標準化に向けた業界の取り組みにおいて,大きな一歩となる」(Microsoft社)。

 C#およびCLIは,Microsoft .NETプラットフォームの主要な構成要素である。C#はCおよびC++をベースにしたプログラミング言語だ。Microsoft社が2000年6月に発表した。CLIは,XML Webサービスとアプリケーションの構築・展開・運用を行うためのプラットフォーム「Microsoft .NET Framework」のサブセット。CLIには,ほかのソフトウェア・ベンダーがXML Webサービスを構築/展開/運用する際に必要なベース・クラス・ライブラリとコンポーネントが入っている。

 Microsoft社は2000年10月に,ECMAに対してC#とCLIの仕様を提出していた。さらに,C#およびCLIの最終仕様を検討していた技術ワーキング・グループのメンバーである米HP(Hewlett-Packard),米IBM,米Intel,米Netscape Communicationsなどとも,共同で作業を進めている。仕様書はMicrosoft社のWWWサイトで入手可能。

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