米マイクロソフトがプロジェクト管理ソフトのベータ版を発表，「企業全体にわたるプロジェクトを管理」

早坂利之

2001.12.13

　米Microsoftが米国時間12月12日に，プロジェクト管理ソフトウエア「Microsoft Project 2002」の「マーケティング・ベータ版」を発表した。「新たなエンタプライズ向け機能と分析ツールにより，生産性を大きく向上させて，よりよい結果を引き出すための強力なプロジェクト管理プラットフォームとなる」（Microsoft社）。

　Microsoft Project 2002製品系列の構成内容は次の通り。

・Microsoft Project Standard：
同社のプロジェクト管理アプリケーションの新版。プロジェクトのスケジュール調整と計画立案に使用する。

・Microsoft Project Professional：
「Microsoft Project Server 2002」と共に使用することで，共同作業と企業全体にわたる分析やリソース管理機能の利用が可能。Microsoft Project Standardの全機能を含んでいる。

・Microsoft Project Server 2002：
「Microsoft .NET Server」製品系列の追加モジュール。企業全体にわたるプロジェクト管理，リソース管理，共同作業をMicrosoft Project Professionalから行えるようにする。Microsoft Project Standardからは，チーム・レベルの共同作業を管理できる。

・Microsoft Project Web Access（Microsoft Project Server Client Access Licenses）：
プロジェクトの情報と分析用ツールをWWWインタフェース経由で使用可能にする。Microsoft Projectのプロジェクト管理機能の一部だけを必要とするユーザーに向けるもの。WWWブラウザ経由でプロジェクト情報にアクセスできる。

　Microsoft Project 2002の最終版の出荷は2002年前半を予定する。各製品の予想小売価格は，Microsoft Project Professionalが999ドル，Microsoft Project Standardが599ドル，Microsoft Project Server 2002が799ドルである。Microsoft Project Server 2002のアクセスに必要な「Microsoft Project Server Client Access Licenses」は179ドル。

　「Microsoft Project Standard 2002 Marketing Beta Kit」の注文は，同社のWWWサイトで行える。さらに，Microsoft Project Standard，Microsoft Project Professional，そしてMicrosoft Project Server 2002の入った「Microsoft Project 2002 Corporate Preview Kit」は，販売代理店から入手可能。