米AOL Time Warnerと米Motorolaが米国時間12月11日に,マーケティングと技術提供に関して提携を結んだことを明らかにした。契約期間は数年で,規模は数百万ドルという。

 両社は技術や製品の共同開発,クロス・ライセンシング,マーケティング販売のほか,共同開発した製品のインストールとサポートなどで協力体制を敷く。また,新たなアプリケーション開発のための基礎を築き,「ネットワーク事業者が消費者や企業顧客に魅力的な新サービスを提供できるようにする」(両社)。

 Motorola社は,AOL Time Warner社傘下の米Warner Bros.からコンテンツのライセンス供与を受け,欧州で販売されている携帯電話機の着信音やスクリーン・セイバー,無線ゲームに利用する。また,AOL Time Warner社のテレビ,印刷物,オンライン・メディアといった各種ブランドにおけるマーケティングを増強する。米Turneの番組,米Timeの雑誌,米America Online(AOL)のAOL,CompuServe,Netscapeなどが含まれる。

 また,提携の一環として,「AOL Instant Messenger(AIM)」をMotorola社製機器に組み込む。両社の技術を持ち寄り,既存や将来の携帯電話機に向けた新機能の提供を図るとしている。

 ちなみにAOL社とMotorola社は11月28日に,Motorola社製セットトップ・ボックス(STB)でAOL社のITVサービス「AOLTV」の一部機能を利用可能にすることで提携を発表している。

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