米Symbol Technologiesが米国時間12月10日に,米IBMと無線LAN,無線WAN,無線PANの設計と導入および提供に関して提携を結んだことを明らかにした。サプライ・チェーン・ロジスティクス,実地サービス支援,消費者向け商品配送などに向ける。

 両社は提携のもと,モバイル機器と無線e-businessアプリケーションやサービスを組み合わせて提供する。「モバイルや無線に特化したアプリケーションの利用により,生産性の向上,運営の効率化,顧客サービスと競争力の強化を可能にする」(両社)としている。

 Symbol社のバーコード・スキャン技術や無線モバイル・コンピューティング技術,パートナ・ネットワーク,垂直市場向けソリューションを,IBM社の幅広いリソース,e-businessのノウハウ,グローバルなサービスおよびサポートと組み合わせる。

 「モバイルと無線アプリケーションの大企業レベルにおける幅広い普及を目的とする」(Symbol社社長兼CEOのTomo Razmilovic氏)。

 Symbol社とIBM社は,両社のプロフェッショナルをトレーニングする“Project Office”を立ち上げた。共同で開発したモバイルおよび無線e-businessソリューションの支援とサポートを行うための相互の能力向上を図る。

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