米Internet Security Systems(ISS)が米国時間12月10日に,VPNセキュリティ保護ソリューション「VPN Protection」に向けたデスクトップ・パソコン用エージェントの新版「BlackICE Agent for Workstations 3.1」を発表した。ダイヤルアップや広帯域でVPNに接続するユーザーのデスクトップ・パソコンにセキュリティ機能を提供する。

 BlackICE Agent VPN Protectionは重要なサーバー,デスクトップ・パソコン,ネットワーク・セグメント上のネットワーク動作を分析し,リアルタイムでウイルスなどの侵入を防止する。ファイアウオールと侵入検知システム(IDS:Intrusion Detection System)を組み合わせた機能により,不正な動作を自動的に遮断し,情報を集中管理コンソール「ICEcap Manager」に送って詳細な解析を行う。

 BlackICE Agent VPN Protectionの主な特徴は以下の通り。

・家庭ユーザーや出張社員がダイヤルアップ接続のほか,DSL,ケーブル・モデム,Ethernetなどの常時接続を介して企業ネットワークにアクセスする際のセキュリティを保護する。

・VPN APIにより,ユーザーが企業ネットワークを利用する際のセキュリティ・レベルを引き上げることができる。またVPNクライアントを使って,BlackICE Agentを起動/停止したり,ポリシーの変更や更新が可能。VPNセッション完了後に元のポリシーに戻すこともできる。

・ICEcap Managerを用いて,各エージェントにおけるユーザーのアクセス制限など,すべてのBlackICE製品のセキュリティ設定を一元的に行うことが可能。

 またBlackICE Agentは,以下のベンダー製品との互換性についてもテスト済みだという。

・CheckPoint VPN-1 SecuRemote v4.1
・CiscoSecure 1.1/IRE SafeNet/Soft-PK 2.1.2
・Cisco VPN Client v2.5,同v3.03,同v3.1.1
・Indus River RiverPilot 2.0
・Intel NetStructure VPN Client v6.80,同v6.81,同v6.9,同v7.0
・Microsoft VPN
・Nortel Networks Extranet Access Client v2.60.56,同v2.62
・PGPnet v6.5.3
・SonicWall VPN Client v5.0.1
・VPNet VPNremote Client v2.51,同v3.0

 BlackICE Agent for Workstations 3.1はすでに発売を開始している。価格はデスクトップ・パソコン25台対応で2075ドルから。初年度の保守サービスが415ドル。なおVPN Protectionの管理ソフトは別売となる。

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